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某所連載中の二次小説に対する、腐女子な愛を叫ぶ場所
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39話までの感想を書いていた時のアホ妄想。
ミュッケン爺ちゃんがデロ甘なのも好きですけど、まだ戸惑ってるこの辺りも好きw
……此処しばらく家に帰り着くとソファで寝倒れてたので、感想アップから遅くなりましたー。今なら辞めるだの休むだのを口に出すヤンや甘党閣下を、背後から刺せる気がするぜ……ッ。残った人間のフォローする苦労を判りやがれー。




「ヴァンフリートに補給基地など、聞いたこともありません。これは誇張の報告、むしろ誤認ではないかと」
シュターデンが唾を飛ばしながら発言している。
極秘通信でグリンメルスハウゼン艦隊から連絡があったのは数時間前だ。
これ以上の戦功を上げさせないために、何もない辺境のヴァンフリートに追いやったはずなのに、其処に敵の基地があるなどと青天の霹靂だ。
司令部ではその対応を協議するといいながら、どうにも消極的な意見が多い。
無理もない。
グリンメルスハウゼン……つまりは、あのヴァレンシュタインが実質指揮している艦隊だ。司令部内の大半を構成する貴族の坊主ドモからの受けは、あまり良くない。
平民上がりだの、色々と口さがない噂も多く、見下すもの達ばかりだ。
あからさまに私の前で言わないのは、こちらが厚遇しているという噂もあるからだろうが。何よりも、今回あれらは功績を挙げすぎた。
ここで彼らの言うとおりに動いては面子が立たぬ、とそういうことだろう。
「そもそも、基地の救援の為に同盟の艦隊が来るかどうかも怪しいものです。既に放棄された場所かもしれません」
「そうです。この通信が敵に傍受されていた場合、我らがのこのこ行っては、むしろ敵艦隊に待ち伏せされる可能性だってありますぞ」
「そのとおりですな。敵艦隊がヴァンフリートに降下して基地の救援を行っている時のほうが、こちらも容易に攻撃できると思いますが」
「しかし、それでは味方を見殺しにするようなものではないか」
「これは戦略というもので……」
堂々巡りの意見を言い合う面子を見ながら、溜め息を隠す。
私の決断で向かうことは決定させたものの、その速度は奴等の意見を入れて最大船速とはいえない。
敵の進路を確認する為にも哨戒艇を先行させてから、というのが彼らの言い分だし、拒否する明確な理由は無い。
近くに置いても、遠くに置いても面倒を起こす、エーリッヒ・ヴァレンシュタインという男。
何故、あやつが私の目の前に、今このときに現れたのだろうか。
長い軍人としての人生の中で、あれほどわからぬ男もそうはいなかった。
虚弱な体というのはいささか不安があるが、それでも目を瞠るほどの才がある。
こちらが消極的にせよ、居なくなっても構わないと放り込んだ全ての状況を、掻い潜り生き延びた。あまつさえ、こちらが昇進させざるを得ないような功績まで挙げている。
どんな才能にも勝る強運というものは、努力で身につくものではない。もちろん、強運を引き寄せる為の努力はあるのだが。
だが、戦場という理不尽で暴虐極まりない場所では、ほんの少しの判断、運の違いが生死を分ける。それが部下の命をどれだけ救うことになるのかは、大神オーディンの気まぐれひとつなのだ。
そういう意味では、あの男は神に愛されているのかもしれない。
私利私欲で動くことがない、それが愛される所以だろうか。
サイオキシン事件であの男が私に求めたのは「功績を譲るから、代わりに被害者の救済をしろ」という事だ。
自身が上から睨まれたすえの、今回の人事だと理解していたのだろう。そして、それ以上に睨まれない為の取引を持ちかける、政治的な感覚にも非常に優れている…………だが本質は、ただ優しい男なのだろう。
あれが、強欲ならば金を出せばいい。名誉を望むならば勲章のひとつでもふたつでも与える。それで、こちらの制御下におけるならば易い物だ。
だがあの男はそれを求めない。むしろ邪魔だと思っている節がある。
彼の生い立ちを思えば、貴族を憎んでいても可笑しくは無いが、阿り諂ってしまう方がどれだけ生きていくのに楽だろう。
それをしない彼の矜持が、久しく見ないモノだけに心地よくもある。
しかし、それにしてもあの若さに似合わないほど、欲望がない。
それゆえの暴走という隙を見せもしない。
どうあっても、あの男に手綱を付けられる要素がない。
使い辛い事この上ない部下だ。
だが足を引っ張る味方は大勢居るが、こちらの意図をこうも的確に読み取る相手は殆ど居ない。
好悪が半ばして、あの男への評価をしかねている。
この闘いで、何かが見えるだろうか。
…………本来は、宇宙艦隊の実力を測る為の遠征ではあったが、その機会はもうあまり期待できぬだろう。
ツキン、と胸が締め付けられる感触に眉を寄せた。
否が応でも、自身の肉体の衰えというものは感じざるを得ない。
例えそれが宇宙艦隊司令官という重職を担うものであっても、皇帝陛下という至尊の位にいる方であろうとも逃れることの出来ぬ運命というものだ。
ならば、少しでもより良い姿で後進に引き継がねばならない。
それがグレゴリー・フォン・ミュッケンベルガー元帥の最後にして、最大の勤めでもある。
後数年のうちに、少しでも見極めなければならないだろう。

次世代の希望、という何よりも重要なものを―――





あれ、落ちがない。
ミュッケン爺ちゃんは真面目すぎてイカン。(笑)

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